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NFL2022 レギュラーシーズン中盤戦展望(AFC)

今シーズンを見ていてちょっと驚いたのは、サーズデイナイトに有力チームが次々と出てきたことである。

これまでは、ジャガースとかベアーズとか、サンデーナイトやマンデーナイトではお呼びがかからないようなチームばかりだったのが、今年はAFC王者ベンガルズ、チーフス、好調ドルフィンズなどが登場している。

先週はセインツ@カーディナルス、今週はレイヴンス@バッカニアーズというこれまでならマンデーナイトでやるようなカードである。

きっと、一部のチームから、スケジュールに有利不利があるとクレームがあって、強豪チームでも人気チームでもサーズデイナイトの中3日を組むようにしたのだろう。見る方は面白いが、プレイする方は大変である。(ロンドンにも、人気チームが行っているし)

さて、今週はAFCの中盤戦展望。[ ]内はCBS算出のプレイオフ進出確率。

暫定第1シード バッファロー・ビルズ(5-1) [99%]

今週バイウィークのバッファローだけが1敗で、カンファレンス首位。同地区他チームよりスケジュールがきつかったKC、テネシー、ラムズをすべて勝って切り抜け、地区優勝は主力に故障がなければ間違いなさそうだ。

悲願のSuperbowlに向けて、まず目標は第1シード。ここでもKC、テネシーに勝っているのは物を言いそうだ。ただでさえ鉄壁のディフェンスにボン・ミラーが加わって、彼がチームにフィットしてくればますます盤石になる。

暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(5-2) [98%]

序盤でもたつくのはこのところ例年の傾向。コルツに逆転負けはいただけないが、それほど状態が悪い訳ではない。

タイリーク・ヒルの移籍は大きかったが、スミス・シュスターとバルデス・スキャンドリックがフィットしてくればある程度カバーできそうだ。このチームの場合、Week11からチャージャース、ラムズ、シンシナティとスケジュールがきつくなる。このあたりが正念場になりそうだ。

暫定第3シード テネシー・タイタンズ(4-2) [83%]

連敗スタートでどうなるかと思われたが、予想通り地区内に突っ走るチームはなく、順当に地区首位を確保している。コルツに2戦2勝、ジャガースとテキサンズに2試合ずつ残しているから地区優勝はほぼ決まり。

シード順位争いでは、KCに1敗しているのが効きそうで、第1シードは厳しい。それ以上に、A.J.ブラウンをイーグルスに出した後のレシーバー陣の立て直しがなるかどうかがポストシーズンに向けての課題になりそうだ。

暫定第4シード ボルティモア・レイヴンス(4-3) [90%]

ベンガルズと同率ながら、地区成績でレイヴンスが有利。負けた3敗はいずれも1TD以内の差で競り負けており、チームの状態はそれほど悪くはなさそうだ。

ラマー・ジャクソンの破壊力が年を追うごとに衰えているのが気になるが、それでも出てこないと昨シーズン終盤のように連敗モードに突入する。プレイオフ進出の確率は高いが、Superbowlまで勝ち残るのは容易ではなさそうだ。

暫定第5シード ニューヨーク・ジェッツ(5-2) [62%]

暫定5位は驚きのジェッツ。ジャイアンツとともにニューヨーク旋風を巻き起こしている。ここまで5勝はすでに昨年・一昨年の勝ち星を上回っている。

ただし、序盤戦のスケジュールが比較的楽だったことも確かで、今週からの同地区対決が正念場。CBSも62%と控えめなプレイオフ確率で、ザック・ウィルソンとフラッコでこの先勝ち抜けるかというと厳しいかもしれない。

暫定第6シード ロサンゼルス・チャージャース(4-3) [46%]

暫定6位からは4勝3敗組となる。いまのところカンファレンス成績が上なのはチャージャース。だが、先週シーホークスに大敗したように、決して安定している訳ではない。

QBハーバートのオフェンスはまずまずだが、ボサが故障してディフェンスが急降下している。KCはじめドルフィンズやタイタンズ、ラムズ、カーディナルスを相手に、いまのディフェンスではもたないかもしれない。CBSのプレイオフ確率もかなり辛めである。

暫定第7シード マイアミ・ドルフィンズ(4-3) [48%]

タイリーク・ヒルが加わって破壊力が増したと思ったとたん、タゴヴァイロアが故障離脱。先週復帰してさあこれからというところ。

このチームの場合、week13から残り6週のスケジュールがたいへん厳しく、そこまでの相手には1つも落としたくない。Week10のブラウンズにまだワトソンはいないので、順当に行けば8勝3敗で終盤戦に臨めるはずだ。

暫定第8シード シンシナティ・ベンガルズ(4-3) [70%]

AFCチャンピオンのベンガルスが序盤早々3敗してしまったが、同地区他チームも出遅れているので現状第8シード。このままではプレイオフ圏外だが、CBSではチャージャース、ドルフィンズより確率は上とみており、バローとチェイスのいるオフェンスは強力。

とはいえ、地区内ですでに2敗しており、残り試合にビルズ、KC、テネシーが含まれる。これ以上余計な負けを増やすようだと、ギリギリのところでプレイオフを逃す可能性もなくはない。

In the hunt 1ゲーム以内 インディアナポリス・コルツ(3-3-1) [37%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(3-4) [30%]

プレイオフ圏内から1ゲーム差で、コルツとペイトリオッツが追っている。ただ、両チームともチーム状態はいいとはいえず、上位8チームとの比較では厳しい現状である。

コルツはマット・ライアンに見切りをつけたようで、2年目アーリンガーの先発起用が伝えられている。タイタンズにすでに2敗して地区優勝は厳しく、今期好調のNFC東との4ゲームが残っている。

同じく2年目のペイトリオッツQBジョーンズはケガから復帰したばかりでどこまで回復できるか。今期の同地区は好調で、現在地区4位。Week8と11のジェッツ2戦は落とせない。

In the hunt 2ゲーム以内 ラスベガス・レイダース(2-4) [21%]、ピッツバーグ・スティーラーズ(2-5) [6%]、クリーブランド・ブラウンズ(2-5) [9%]、ジャクソンビル・ジャガース(2-5) [8%]、デンバー・ブロンコス(2-5) [3%]

以下のチームはCBSの進出確率にみられるように相当厳しい。レイダースだけが可能性のある数字になっているが、2勝5敗の4チームはEliminatedまであと1歩である。

ブロンコスはラッセル・ウィルソンが加入してもオフェンスが改善しない。スティーラーズはロスリスバーガー引退で仕方がないし、ジャガースはよくならない。ブラウンズはワトソンが出てくるまでに今期はあきらめになっている可能性が大。

Almost Eliminated ヒューストン・テキサンズ(1-4-1) [2%]

テキサンズは今年も厳しい。2010年代に6度の地区優勝を果たした強豪チームだったが、再び創設当時の弱小チームに戻ってしまった。ディフェンスはラビー・スミスがいるのでそこまでひどくはないが、何といってもワトソンとホプキンスの抜けたオフェンスが弱い。

残り試合の相手で、勝てそうなのはジャガースとワシントンくらい。昨シーズンの4勝を下回る3勝1分けの可能性もある。

p.s. NFL関連記事のバックナンバーはこちら。今シーズンの日程と星取表もあります。

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今週バイウィークのビルズだけが1敗。スケジュール上不利になる昨年優勝チームとの対戦を、すべて勝って切り抜けた。今年の同地区はあなどれないが、視界は良好といえそうだ。

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Author:taipa
 

6年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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