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薬は飲まない方がいいと言うが

いまの世の中、医者が薬品会社と結託して必要ない薬を処方しているという意見がある。医者は処方すれば報酬が入るし、薬品会社は利益になる。薬屋の言い分としては「必要だからお医者さんが処方箋書くんでしょう」という理屈である。

確かに、老人福祉施設で山のように処方された薬を飲ませるとかの場面を見せられると、そんなに薬を飲ませてどうするんだと思う。それも、何人かの医者がそれぞれ処方していて、収拾がつかなくなっているらしい。

それについては、わが家では夫婦で話して一応の結論が出ている。余計な薬は飲まないけれども、痛い痒いをがまんするより薬に頼った方がましという意見である。

薬を飲むなという本を読むと、論旨は2つある。1つは医者が考えなしに薬を処方して、効果よりも悪影響の方が大きくなっていること。これは、最近では「お薬手帳」などで薬剤師もチェックできるし、最終的には自分で管理するしかない。

もう1つは、医薬品というのは体にとって異物であり、極論すれば毒物であること。対症療法になるけれども、根本的に病気を治す訳ではなく、むしろ体がもともと持っている抵抗力を弱めてしまうという。

こういう説を読んで思うのは、これを書いた人はそのとおりにすれば永遠に生きられると思っているのだろうかということである。人間、いくら長生きできたとしても百年ちょっと。いずれは体が耐用年数を迎えるのである。

薬に頼るのは病気の原因をなくしてほしいからではなく、痛みや苦しみを和らげたいからである。少なくとも、六十年以上生きている家の夫婦はそう思っている。

もっと言うと、病気を根本から直すということが可能かどうか、疑問に思っている。村上春樹「1Q84」でリーダーが言っていたように、「対症療法にしかならないことは分かっている。同じことは何度も起きるだろう。だが、いまここにある痛みをなくすことが大切」なのである。

だから、この歳になって手術をしたり放射線などの治療はしたくない。それよりも、体の不具合にその都度対処して、寿命が来たら粛々と退場するのが心身のストレスを最も少なくできるのではないかと思っている。

その意味で、自覚症状がないのに血圧を下げる薬を飲むとか、いろいろな診療科で出された薬を大量に飲むとかは避けなければならないが、自分で管理できる範囲で不快な症状を抑える薬を飲むことには前向きである。

例えば春になると恒例の花粉症の薬はそうである。市販の風邪薬や胃薬もすぐに飲む。胃薬ばかり飲むと胃液の分泌が少なくなって余計具合が悪くなるというが、それが嫌だったら食べ過ぎず飲みすぎなければいいのである。

p.s. 「老化防止編」スタートしました。バックナンバーはこちら

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体が持っている抵抗力を弱めるので薬は飲まない方がいいという意見もあるが、痛い痒いつらいをがまんしてどうするという気がする。うちの夫婦は、寿命が縮まっても痛み止めは飲むという意見で一致している。

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7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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