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記事一覧

早瀬圭一「大本襲撃」

国松警察庁長官狙撃事件で、結果的に公安が事件解決の妨げとなったが、その源流ともいえるのが戦争前の特高警察の国策捜査である。この本は平成に入ってからの著作なので、新事実や違った観点からの考察があるかと期待したのだが、残念ながらそうしたことは何も書かれていない。そもそも、この本はどういう読者層を想定して書いているのだろうか。まさか、大本教団の広告宣伝のために書かれたのではないと思うけれども、絶対そうで...

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原雄一「宿命 警察庁長官狙撃事件」(続き)

私の概算ではおそらく億を超える資金を、40歳過ぎて出所した元受刑者がどうやって調達したのかが最大の疑問という点まで書いた。もう一つ違和感があるのは、真犯人の動機は何かにこだわっている点である。捜査官が動機にこだわるのは裁判官が要求するからだし、裁判官が要求するのは量刑の判断に不可欠だからである。読者の関心はまた別の話である。本書では、最初の警官射殺で無期懲役となり、20年間を獄中で過ごさなければならな...

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原雄一「宿命 警察庁長官狙撃事件」

近年になって、国松警察庁長官狙撃事件に関する新事実が明らかにされている。この本は、当時事件を捜査した捜査第一課刑事(2016年方面本部副部長で勇退)の著書で、発行が講談社、2018年の初版である。2019年に平凡社新書から出ているテレビ朝日記者の「警察庁長官狙撃事件」と、内容的にたいへんよく似ている。いずれも真犯人とされる受刑者からの手紙や、捜査時の調書が元ネタだからある程度仕方ないが、地の文の書き方から表現...

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V.S.ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」

原題は"Phantoms In the Brain"。Phantomには幽霊とか亡霊という意味もあるのだけれど、ここで指しているのは脳の中で構成された幻影、幻肢(phantom limb)のことである。事故や手術で手足を切断しても、無くなったはずの指先、足先の感覚、特に痛みが残る人がいる。これは古くから報告されているのだが、つい最近まで、錯覚とか手足がなくなったのを認めないからだというフロイト的解釈がなされていた。これに対し著者は、手足は...

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リチャード・ワイズマン「超常現象の科学」

12月に「魂はない幽霊もいない」の記事を書いた時は、脳に関するいろいろな本を読んだ後ではあったけれど、記事をupした後になって偶然図書館でこの本を見つけた。思わず、自分には予知能力があるのかと思ったが、もちろんそうでなくて、記事を書いた時に考えていた痕跡が脳のどこかに残っていて、関連がありそうな本の題名に注意を引かれたということであろう、それにしても、どんぴしゃのタイミングであった。原題"Paranormality...

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プロフィール

taipa

Author:taipa
 

5年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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