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更科功「美しい生物学講義」

さいきん一押しのダイヤモンド社の本である。今回は翻訳書でなく日本語で書かれた本だが、養老孟司先生や佐藤優が推薦しているだけあって、読み応えがある。前回採り上げたヘンリー・ジーの「生物全史」が人間中心、もっとも高度に進化したのが人類という考え方で構成されているのに対し、この本は何が高等で何が下等かなんて決められないし、意味がないという。そのとおりだと思う。さて、題名からすると生物学全般について概説し...

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ヘンリー・ジー「超圧縮地球生物全史」(続き)

昨日書いたように、地球の生物30億年の歴史を述べるのに、300ページというのはいかにも少ない。平均すると1ページ1千万年になるので、猿人から始めたとしても人類の記述に2~3行しか割けない(実際には3分の2が人類の説明である)。だから、生物史の重要な部分をかなり割愛しているのはやむを得ないのだが、個人的に物足りなく感じるのは、動物に主軸を置きすぎて植物の説明が足りなく感じられることである。確かに、三葉虫...

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ヘンリー・ジー「超圧縮地球生物全史」

この本の最もすばらしいところは、人類がほどなく滅亡するとはっきり指摘していることである。それは、あるいは来週のことかもしれないし、長くても数万年以上になることはない。仮に数万年生き延びたとしても、地球全体の歴史からすると微々たるものであり、地層にすると数mm程度にすぎない。数十億年後に地球は太陽の膨張により消滅するのだが、それ以前に人類は滅亡するだろうし、生物も残らない。これまでも、千万年単位で地球...

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ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」(続き)

著者が脳、とくに新皮質がどうやって情報処理しているのか探求するのは、いわゆるAI、人工知能を作るという最終目的に向けてである。いまのAIはどこまで進化するか分からないというのが一般的な認識であり、いずれ人間の知識の総和を超える「シンギュラリティ」に達するとされているが、著者は疑問を呈する。「1000の脳」の発想によらなくては、AIは真に知的にはなれないと主張する。具体的にいうと、ルールの変わらない静的ゲ...

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ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」

この本の序文を、リチャード・ドーキンスが書いている。ドーキンスといえば「利己的な遺伝子」、遺伝生物学のパラダイムシフトを果たした大学者が、この本を「あまりにエキサイティングなので、寝る前に読んではいけない」と絶賛している。ただありきたりの賛辞ではなく、ダーウィンの「種の起源」に匹敵すると誉めちぎっている。さすがにこれは大げさだろうとはじめは思ったが、読み進めるうちに、ドーキンスがお世辞で言っている...

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プロフィール

taipa

Author:taipa
 

7年前にリタイア、気ままな年金生活を送っています。

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