第35期竜王戦、決勝トーナメント始まる
- 2022/06/25
- 05:15

第35期竜王戦、決勝トーナメントの顔ぶれが出そろった。昨年は藤井現竜王が勝ち上がれるかどうかが最大の焦点だったが、2組ランキング戦優勝から挑戦者となり、豊島竜王を破って竜王タイトルを獲得した。今期は、誰が藤井竜王への挑戦権を獲得するか、新たなステージの戦いとなる。決勝トーナメントのメンバーをみると、4組から6組は本命が途中で敗れるケースが多かったのに、いずれも有力候補が勝ち上がった。藤井竜王の8割に...
第63期王位戦、挑戦者は豊島九段
- 2022/06/04
- 05:15

第63期王位戦挑戦者決定戦(2022/05/31)豊島将之九段 O-Ⅹ 池永天志五段第63期王位戦挑戦者決定戦は豊島九段が勝ち、2年連続で藤井・豊島の王位戦七番勝負となった。今回の王位戦リーグは組合せが偏った。紅組に豊島、佐々木大地五段(現七段)、近藤誠也七段、伊藤匠四段(現五段)が集まり、最終局まで優勝者・残留者が決まらなかった。最終局で豊島が伊藤匠を下し、紅組優勝を勝ち取った。白組も決着は最終局に持ち込まれた...
第80期名人戦七番勝負、渡辺名人3連覇
- 2022/06/01
- 05:15

第80期名人戦七番勝負(2022/4/6-5/29)渡辺明名人 4-1 斎藤慎太郎八段渡辺名人が防衛を決めた第5局、立会人は谷川十七世名人であった。永世名人襲名は原則として引退後だが、谷川九段が60歳を迎えたのを機に十七世名人を襲名することになったのである。おめでたいことである。子供の頃は、現役ばりばりの大山十五世名人が誰にも文句を言わせず十五世を名乗っていたので(名人の防衛戦でもそうである)、現役棋士が永世名人...
藤井叡王、出口六段を一蹴。番勝負十戦無敗
- 2022/05/26
- 05:15

第7期叡王戦五番勝負(2022/4/28-5/24)藤井聡太叡王 3(1千日手)0 出口若武六段4年前の新人王戦に続く藤井vs出口の番勝負、藤井叡王が3-0で出口六段を一蹴、これで番勝負十戦無敗、タイトル獲得数は早くも8となった。今回の番勝負で興味深かったのは、藤井後手番の第2局だった。相掛かりから手番が藤井に回り速攻、馬を作って敵陣に迫り、夕刻には優勢な局面に持ち込んだ。ところが下図から、▲1六飛△2九馬▲2六飛△1八...
第93期棋聖戦、挑戦者は永瀬王座
- 2022/04/27
- 05:15

第93期棋聖戦挑戦者決定戦(2022/4/25)永瀬拓矢王座 O - X 渡辺明名人藤井聡太現五冠がタイトル初挑戦・初戴冠を果たしたのは、コロナ自粛の中行われた2年前の第91期棋聖戦だった。あっという間に時が過ぎて、今年は2度目の挑戦者を決める第93期トーナメントが開催された。ベスト4に残ったのは、渡辺名人と永瀬王座、久保九段と佐々木大地五段である。名人と王座については多言を要しないが、あとの2人も各棋戦で活躍が続い...