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記事一覧

源信「往生要集」

この本の題名と著者は、大学受験の日本史では必須である。だから昔から暗記して知っていたことは間違いないのだが、この歳になるまで読んだことがなかった。人生、いくつになっても勉強である。なぜ今頃になってこの本か、という説明をしなければならない。発端は、昨年秋の第9次お遍路で、善通寺に行った時のことである。宿坊「いろは会館」のすぐ近くに、閻魔(えんま)堂という建物がある。この中には閻魔大王はじめ十王、脱衣...

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橘玲「読まなくてもいい本の読書案内」

橘玲(たちばな・あきら)は私と同年代で、元宝島の編集者。この人の本はかなり読んでいるので、ブログの書評にも書いたと思っていたら、いままで採り上げたことがなかった。タイトルはたいへん過激で何を言うのかと思っていたら、内容はごくまともな読書案内。この人の本にはこういう過激なタイトルが多いが、編集者としての経験から、とにかく手に取ってもらえなければ始まらないという考えであろう。主旨としては、「時間は有限...

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吉村作治・曽野綾子「人生の目利き」

副題は、「アラブから学ぶ人生の読み手になる方法」。ということは、ネームバリュー的には曽野綾子先生の方がずっと上だけれども、吉村先生が主役で曽野綾子が聞き手という位置付けになるだろう。曽野綾子はもともと小説家なのだが、申し訳ないことに作品はひとつとして読んでいない。だが、エッセイ類はほとんど全部といっていいくらい読んでいる。そのきっかけは、まだ景気のよかった時代、通勤電車の行き帰りで読むためにほとん...

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橋本治「九十八歳になった私」

「背中の銀杏が泣いている」は同時代だから知ってはいるものの、橋本治の作品はあまり購読意欲が湧かないというか、再び読もうという気が起きにくい作家なのである。その理由はというと、何かノリノリで書いてはいるんだけれど、自分だけ分かっているというか、楽しんでいるというか、そういう気がするのである。この人は、推敲してないんじゃないかと思うくらいである。推敲とは、「てにをは」を直したり、送り仮名を正しくしたり...

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尚順「古酒の話」

先日「細雪」を読んだ後味があまりよくなかったのと、書かれた時期がほぼ同じということもあって、この小作品を読み返したくなった。尚順は名前から明らかなように琉球王家の末裔である。旧華族制度では男爵に列せられるが、この人の場合男爵というより、古くからの琉球貴族の尊称である「松山王子」(英国のPrince of Walesに相当)や「松山御殿(うどぅん)」の名前がふさわしい。実業家として文化人として沖縄ではたいへん有名...

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プロフィール

taipa

Author:taipa
3年前にリタイア、気ままなリタイア生活を送っています。
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