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ロマチェンコvsペトラザ ライト級統一戦

WBA/WBO世界ライト級タイトルマッチ(12/8、ニューヨークMSG)
Oワシル・ロマチェンコ(11勝9KO1敗) 1.06倍
  ホセ・ぺドラサ(25勝12KO1敗) 12.5倍

いまや、実力的にも興行的にも、ボクシング界の中心にいると言っていいほどの勢いにあるロマチェンコ、リナレス戦の次はいきなり統一戦である。相手は、ベルトランを完封したペドラサであるが、正直なところ役者が違うだろう。

2014年3月、プロ2戦目でオルランド・サリドに挑戦し、手段を選ばないサリドに苦杯を喫して後は世界タイトルマッチばかり10連勝、しかも8連続KO勝利中である。「ロマチェンコ勝ち」とジョーさんが呼ぶ相手を戦意喪失に追い込む卓越した技術は、もはやメイウェザー以上と言っていいだろう。

メイウェザーの場合は露骨に危険な相手を避ける傾向があり、階級最強を争う対戦は、ディエゴ・コラレスとカネロ・アルバレスくらいしか思い当たらない。フレイタスでもマルガリトでもサーマンでもやれば勝てたと思われるが、結局やらなかった。

ロマチェンコの場合は、その時点で階級最強と思われる相手との対戦をクリアしている点でメイウェザーより優れている。ライト級でも他に楽な相手はいたのに、あえて最強と思われるリナレスに挑戦した。もはや相手の方から対戦を避けられる傾向にあり、ジャボンテ・デービスは対戦を避けたと伝えられる(1階級とはいえクラスが違うので責められないが)。

ペドラサはWBOのチャンピオンなので、マイキーがロバート・イースターに勝って上のクラスに移った現在、対戦可能な唯一の対抗団体チャンピオンである。他の面々というと、アンソニー・クロラやルーク・キャンベルなどリナレスに負けた組や、マイキーに負けたイースターしかいない。

つまり、現時点におけるライト級の頂上決戦といっていいカードなのだが、それでもミスマッチになってしまう可能性がかなり大きいのは悲しいところである。

その最大の理由が、ペドラサがジャボンテ・デービスと戦った時、全く歯が立たなかったという実績である。デービスのスピードと敏捷性、パンチ力は素晴らしいものの、体格が小さくパワーの点では物足りない。だから計量失格しても上のクラスに上がらないのであり、そのデービスに打つ手がなかったということは、ロマチェンコにも同様であろうと推測されるのもやむを得ない。

クラスを上げてベルトランには完勝したけれども、普通に考えてベルトランはたいした選手ではないし、しかも30代半ばでピークをとっくに過ぎていた。かつて計量失格やドーピング陽性もあり、力が落ちる時は急激に落ちるタイプである(オルランド・サリドもそうだった)。

オッズにもそれは現れていて、チャンピオン対決というよりは選択防衛戦というような開き方になっている。おそらく試合もオッズ同様に開いた内容になりそうで、ライト級でも「ロマチェンコ勝ち」が見られると予想する。ロマチェンコKO勝ち。

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