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かつてのメインルート男坂は立入禁止状態 伊豆ヶ岳(中編)

正丸駅は標高302m、正丸峠は630mだから、伊豆ヶ岳861mの半分以上は登ってきた計算になる。最後の登りはさすがにきつかったが、ひと休みしたので回復した。ここからは大好きな稜線歩きである。

秩父と奥多摩は同じ山並みの北側と南側なので直線距離はそれほど離れてはいないが、こうして歩いてみると印象がかなり違う。この日はたいへん天気がよく日差しがきつかったのだが、稜線を歩いているとそう感じないのは、やはり山の北にあるというのが大きいのかもしれない。

登山道の状況は心配したほどではなく、沢筋が台風で水が多かったのに比べ、稜線はぬかるみもなく歩きやすかった。その理由の一つが、登山道に杉の落ち葉が積もっていたことである。人がやったにしては広範囲過ぎるから、おそらく台風の影響で葉が散ってしまったのだろう。

正丸峠で2、3グループ見かけた後は山中で人と出会うことも声を聞くこともなく、この時点ではたいへん静かな稜線歩きだった。3つ4つとコブを越えていくけれども、それほど辛い登りはなく、やがて木々の間から景色の開けた小高山720mに到着。

ここにはベンチが3つ置かれていて、少し湿ってはいたが座る分にはほとんど問題はなかった。せっかくのいい景色だし人もいないので、持ってきたどら焼を食べる。朝食が4時台なので、甘いものがたいへんうれしく感じる。

目の前に連なる山並みは、武川岳から二子山に続く山々だろうか。その向こうにあるはずの武甲山はここからは見えないようだ。ずいぶんと山奥に来たような印象だが、秩父でもここは入口、まだまだ奥がある。

20分ほどゆっくりして出発。頂上から下ると、途端に人の声がし始めたのはちょっと驚いた。正丸峠に寄らず伊豆ヶ岳に直行するルートと合流するのが、小高山を下ったこのあたりだったからである。

先を歩いていたのは、小学生の団体であった。10人ちょっとだから、1クラスにしては少ない。あるいは、このあたりの学校はこんな規模なのかもしれない。その人数でも一度に休むとなると場所が限られる。下って登った五輪山にはベンチが3つあったが、すべて占領されていたので、立ったまま小休止して先に進む。

五輪山から下りたところからガレ場の広い道が続いているけれども、トラロープが張られ「落石危険」と書かれている。ここからが男坂で、かつての主ルートであった。

観光協会のクレジットで、鎖場は落石が頻発するので、女坂を通ってくださいと書いてある。トラロープもあるので、中に入りづらい。かつての主ルートだといっても、いま現在危険であれば避けるのがベターである。「立入禁止」とまで書かれていないのは、オールド登山者の抵抗を勘案してのものだろうか。

案内板の指示どおり女坂に向かうが、こちらも数年前の台風で斜面が崩落して新・女坂にルートが変更となっている。スイッチバックのきつい坂だが、すぐ上に男坂から伸びている稜線が見えるので終点は近い。さらにひと登りで頂上に続く稜線となる。

頂上近くは巨大な岩が続き、なるほどこれらの岩によって伊豆ヶ岳が有名になったのだろうと思わせる。800mにも満たない低山にもかかわらず伊豆ヶ岳がたいへん有名なのは、おそらく男坂の岩場にあったのだろうと思われるが、残念ながら今日では推奨されないルートである。

頂上はそれほど広くなく、三角点を中心にいくつか座れる岩がある他はベンチや展望施設はない。すでに先客が何人かいたことに加え、五輪山でパスした小学生団体がおっつけ登ってくるはずなので、5分ほど休んですぐに下ることにした。

(この項続く)

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正丸峠からひと登りすると小高山。ここがこの日一番の展望だったかも。誰もいなくて静かだったし。


小高山を過ぎると、途端ににぎやかになる。この階段を登ると五輪山で、小学生の団体に占領されていてそのまま先に進む。


男坂の入口にはトラロープが張られている。立入禁止とまでは書いてないけれども、こうされると入りづらい。