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記事一覧

橋本治「九十八歳になった私」

「背中の銀杏が泣いている」は同時代だから知ってはいるものの、橋本治の作品はあまり購読意欲が湧かないというか、再び読もうという気が起きにくい作家なのである。その理由はというと、何かノリノリで書いてはいるんだけれど、自分だけ分かっているというか、楽しんでいるというか、そういう気がするのである。この人は、推敲してないんじゃないかと思うくらいである。推敲とは、「てにをは」を直したり、送り仮名を正しくしたり...

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尚順「古酒の話」

先日「細雪」を読んだ後味があまりよくなかったのと、書かれた時期がほぼ同じということもあって、この小作品を読み返したくなった。尚順は名前から明らかなように琉球王家の末裔である。旧華族制度では男爵に列せられるが、この人の場合男爵というより、古くからの琉球貴族の尊称である「松山王子」(英国のPrince of Walesに相当)や「松山御殿(うどぅん)」の名前がふさわしい。実業家として文化人として沖縄ではたいへん有名...

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谷崎潤一郎「細雪」

関空が大きな被害を受けた台風の日、関東はそれほどの風雨ではなかったものの一日外に出ないで本を読んでいた。最近は村上春樹以外ほとんど食指をそそらないので、これまで読んだことのない谷崎潤一郎を読んでみた。この作品は日本文学の最高傑作のひとつと呼ばれ、また昭和天皇が全巻読破したという興味深い記事もwikiに書かれていたので楽しみにしていたのだが、やっばり私には合わなかった。どうしてなのか。この作品の登場人物...

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